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フィリピンで使える運転免許の取得方法と種類を徹底解説

フィリピンで車を運転するには、有効な運転免許が必要です。

この記事では、フィリピンの運転免許の取得方法や費用、種類について詳しく解説します。

また、短期滞在者向けの国際免許証の使用条件や、長期滞在者が日本の免許をフィリピンの免許に切り替える手続きについてもご紹介します。

初めてフィリピンで運転免許を取得しようとしている方や、必要な情報を探している方に役立つ内容をお届けします。

記事のポイント
  • フィリピンの運転免許の取得方法や必要書類
  • フィリピンの運転免許の種類と選び方
  • 国際免許証の利用条件と注意点
  • 日本の免許をフィリピンの免許に切り替える手続き
目次

フィリピンでの運転免許の取得と必要情報

運転免許の種類と選び方

フィリピンの運転免許は、主に以下の2種類に分けられます。

自分の運転目的や車両の種類に合わせて適切な免許を選びましょう。

ノンプロフェッショナル運転免許(Non-Professional Driver’s License)

この免許は、個人で自家用車やオートバイを運転するためのものです。

取得対象は18歳以上の個人で、主に私用車の運転を目的としています。

通勤や日常生活での運転が主な用途であり、商用車を運転することはできません。

プロフェッショナル運転免許(Professional Driver’s License)

商用車や公共交通機関を運転するための免許で、バスやタクシーの運転手など、職業として運転を行う場合に必要です。

この免許を取得するには追加の試験を受ける必要があります。また、交通違反歴がないことも取得条件の一つとなります。

選び方のポイント

自分が運転する予定の車両や用途を基に免許を選ぶことが大切です。

例えば、通勤やプライベートでの運転が目的であればノンプロフェッショナル免許で十分です。

一方、職業運転手を目指す場合はプロフェッショナル免許が必要です。

取得にはLTO(Land Transportation Office)での申請と、必要書類の準備が求められるため、事前に確認しておきましょう。

LTOとは?

LTO(Land Transportation Office) は、フィリピンの交通関連業務を担当する政府機関です。
日本でいうところの運輸局や陸運局に相当します。
この機関は、フィリピン国内における運転免許証の発行や更新、車両登録、交通規則の実施を行う主要な組織です。

フィリピンで運転免許を取得する方法

運転免許の取得方法

フィリピンでの長期滞在や日常的な運転には運転免許が必要です。

  • 学生許可証(Student Permit)の申請
    17歳以上であればLTO(Land Transportation Office)で申請できます。申請費用は以下の通りです。
    ・許可証発行手数料:約₱317(約750円)
    ・健康診断書費用:約₱500~₱1,500(約1,200~3,500円)
    ・15時間の基礎講習費用:約₱1,000~₱5,000(約2,400~12,000円)
  • 実技講習と試験
    実技講習は8時間で費用は約₱4,000(約9,600円)。試験後に正式な免許証が発行されます。
  • 免許証の受け取り
    指定された日時に同じLTOオフィスで免許証を受け取ることが一般的です。
    手続きの詳細や受け取りに関する情報は、申請時にLTOスタッフから案内されますので、その指示に従ってください。
実技講習と試験の場所は?

フィリピンで運転免許を取得する際、実技講習と試験は主にLTO(Land Transportation Office)の指定施設で行われます。
具体的な場所として、マニラのケソン市にあるLTOオフィスでは、メインビルディングの隣にテストコースが併設されています。
申請手続き後、同じ敷地内で実技試験を受けることが可能です。
ただし、地域や時期によって試験会場が変更される場合もあるため、最新の情報をLTOの公式サイトや最寄りのLTOオフィスで確認することをおすすめします。

運転免許取得費用

以下は一般的な費用の詳細です。

費用の内訳

  • 学生許可証の取得費用
    ・許可証発行手数料:約₱317(約750円)
    ・健康診断費用:約₱500~₱1,500(約1,200~3,500円)
    ・15時間講習費用:約₱1,000~₱5,000(約2,400~12,000円)
  • 実技講習と正式免許の費用
    ・実技講習費用:約₱4,000(約9,600円)
    ・運転免許交付費用:約₱585(約1,400円)
  • 国際運転免許の取得費用
    ・発行費用:約₱900~₱1,200(約2,200~2,900円)

注意点

手続き時には正規の料金を確認し、「フィクサー」などの非公式な代行者に注意してください。

高額な追加料金を請求される可能性があります。

フィリピンで使用する国際運転免許証を取得する場合

国際運転免許証は、海外で一時的に運転するための許可証です。

ただし、発行元の国では使用できません。これは条約と各国の国内法で明確に規定されています。

フィリピンで使用するためには、日本で申請し、渡航前に確実に手続きを済ませましょう。

必要書類

  1. 日本の有効な運転免許証(原本)
    国際運転免許証を取得するためには、日本の有効な運転免許証が必要です。
  2. パスポート(原本またはコピー)
    海外渡航の予定を確認するために必要です。
  3. 証明写真(縦4.5cm×横3.5cm)
    • 申請前6か月以内に撮影されたもの
    • 無帽、正面、無背景
  4. 申請料
    2,350円(地域によって若干異なる場合があります)。
  5. 以前に取得した国際運転免許証(該当する場合)
    過去に取得したものがあれば持参してください。

取得場所

以下の施設で申請が可能です。

  • 運転免許センター
    都道府県にある運転免許センターで申請を受け付けています。
  • 運転免許更新センター
    一部の地域では、運転免許の更新施設でも申請できます。
  • 指定警察署
    一部の警察署でも申請可能です。事前に対応しているかを確認してください。

取得手続きの流れ

  1. 必要書類の準備
    上記の書類をすべて揃えておきます。
  2. 申請窓口での受付
    最寄りの運転免許センターや指定警察署に出向き、申請書を記入します。
  3. 手数料の支払い
    窓口で手数料を支払い、申請を完了します。
  4. 国際運転免許証の発行
    手続きが完了すると、通常即日で国際運転免許証が発行されます。ただし、混雑状況によっては数日かかる場合があります。

フィリピンで国際運転免許証を使用するには、日本で必要書類を揃え、運転免許センターで申請するだけで取得可能です。
旅行や短期滞在中の移動手段として便利ですが、長期滞在の場合は現地の運転免許証を取得する必要がある点に注意してください。

フィリピンで取得した免許は日本で使える?

フィリピンの免許証では日本で運転することはできません。

これは、日本の道路交通法が定める運転資格にフィリピンの免許が対応していないためです。

国際運転免許証を使用する場合

フィリピンで国際運転免許証(1949年のジュネーブ条約に基づくもの)を発行してもらうことで、日本国内での一時的な運転が可能です。

ただし、運転可能期間は日本入国後1年間、もしくは免許の有効期間のいずれか短い方となります。

フィリピンの免許を日本の免許に切り替える場合

長期的に日本で運転する予定がある場合は、フィリピンの運転免許を日本の免許に切り替える手続きが必要です。

この手続きには、日本国内の住所が記載された住民票、フィリピンの免許証の日本語翻訳文、免許証取得後の滞在期間を証明する書類(パスポートなど)が求められます。

また、知識確認試験や技能確認試験を受ける必要がある場合もあります。

注意点

フィリピンの免許をそのまま使用する場合は法律に違反するため、必ず国際運転免許証を取得するか、日本の免許への切り替えを行ってください。

また、フィリピンで取得した免許が有効であることを確認し、期限切れでないことも重要です。

切り替えはどこで?

フィリピンで取得した運転免許を日本の免許に切り替える場合、手続きは日本国内の各都道府県警察が運営する運転免許センターや試験場で行います。

日本の運転免許をフィリピンの運転免許に切り替える方法

日本の免許証でフィリピンで運転できる?

短期滞在の場合:国際運転免許証が必要

日本の免許証だけではフィリピンで直接運転することはできません

ただし、国際運転免許証を持っている場合は、以下の条件下で運転が可能です。

  • 国際運転免許証は、1949年にジュネーブで締結された「道路交通条約」に基づくもの。
  • 日本で取得した国際運転免許証を提示することで、フィリピンでの運転が認められます。
  • 有効期間は、フィリピン入国後1年間、または国際運転免許証の有効期限の短い方です。

長期滞在の場合:フィリピンの免許証への切り替えが必要

120日以上の滞在が見込まれる場合、日本の免許証をフィリピンの運転免許証に切り替える必要があります。

以下が主な手続きの流れです。

  1. 日本の免許証の翻訳証明書を用意する
    在フィリピン日本大使館で発行してもらいます。
    申請費用は約850ペソ(約2,000円)です。
  2. LTOで切り替え申請を行う
    必要書類には、日本の免許証原本と翻訳証明書、パスポート、健康診断書などが含まれます。
  3. 試験の免除
    日本の免許証を保有している場合、通常の学科試験と実技試験が免除されることがあります。

注意点

  1. 無免許運転のリスク
    日本の免許証だけで運転すると無免許運転と見なされ、罰金が科される可能性があります。
    フィリピンでの無免許運転の罰金は約5,000ペソ(約12,000円)です。
  2. 国際運転免許証の制限
    長期滞在中は国際運転免許証を使用できない場合があります。
    フィリピンの運転免許を取得するか、切り替えるのが安全です。

日本の免許証だけではフィリピンで運転できませんが、短期間であれば国際運転免許証を利用することができます。
長期滞在の場合は、フィリピンの免許証に切り替える手続きを行いましょう。
正しい手続きを踏むことで、安全で法的に問題のない運転が可能になります。

LTOでの切り替えに必要な書類

フィリピンで日本の運転免許証をフィリピンの免許証に切り替える場合、
LTO(Land Transportation Office)で以下の書類が必要です。

正確な準備をすることで手続きをスムーズに進められます。
※Land Transportation Office は日本でいうところの「陸運局」です。

必要な書類一覧

  1. 日本の運転免許証(原本とコピー)
    有効な日本の運転免許証が必須です。紛失や有効期限切れの免許証では申請できません。
  2. 免許証の翻訳証明書
    在フィリピン日本大使館で発行される公式の翻訳証明書です。
    費用は約850ペソ(約2,000円)で、申請には日本の運転免許証とパスポートが必要です。
  3. パスポート(原本とコピー)
    フィリピンへの入国日が確認できるページと、ビザの記載があるページを提出します。
  4. 有効なビザまたはACRカード
    フィリピンでの合法的な長期滞在を証明するために、ビザまたは外国人登録証(ACRカード)が必要です。
    ビザは120日以上の有効期間が求められます。
  5. 健康診断書
    LTOが指定する認定クリニックで受けた健康診断書を用意します。
    費用は500ペソ~1,500ペソ(約1,200円~3,500円)程度です。
  6. 運転免許交付申請書
    LTOの窓口で入手できる申請書です。必要事項を記入して提出します。
  7. 薬物検査結果
    DOH(保健省)認定の検査センターでの薬物検査の陰性証明が必要です。
    費用は500ペソ(約1,200円)前後です。

注意点

LTOで手続きを行う際には、正規の窓口を利用してください。

周辺には「フィクサー」と呼ばれる非公式な代行業者がいる場合がありますが、追加料金を請求されるリスクがあります。

正規手続きなら安全かつ低コストで手続きを進められます。

オフィシャルレシートとは?

オフィシャルレシート(Official Receipt: OR) は、フィリピンで運転免許証や車両登録の手続きを行った際に発行される公式な領収書です。

LTO(Land Transportation Office)が発行するもので、手続きの正当性を証明する重要な書類となります。

オフィシャルレシートの役割

  • 手続きの証明
    運転免許証の取得や更新、車両登録の手続きが正規に行われたことを証明します。
    これにより、無効な免許や登録を防ぐことができます。
  • 一時的な運転許可証としての利用
    運転免許証の更新手続き中、実際の免許証が発行されるまでの間、一時的な運転許可証として機能します。
    この期間中は、オフィシャルレシートを携帯し、提示を求められた場合に提示する必要があります。
  • 税務および法的証拠
    支払った手数料が法的に認められるものであることを示すため、税務関連の手続きや法的なトラブルを避ける上でも重要です。

注意点

  • 有効期限
    オフィシャルレシートは仮の許可証としての使用期間が限定されています。
    更新中の免許証が発行されたら、速やかに差し替える必要があります。
  • 紛失時の対応
    紛失した場合、再発行手続きが必要です。LTOオフィスで申請できますが、追加費用が発生する可能性があります。

オフィシャルレシートは単なる領収書ではなく、運転や車両関連手続きにおいて重要な役割を果たします。
必ず大切に保管し、必要に応じて提示できるようにしておきましょう。

フィリピンで無免許運転すると罰金?

フィリピンで無免許運転を行うと、法律に基づき厳しい罰則が課されます。

無免許運転は重大な交通違反と見なされ、罰金や追加の法的措置が適用される可能性があります。

無免許運転の罰金額

  • 基本罰金:5,000ペソ(約12,000円)
    無免許運転が発覚した場合、即座に課される罰金です。
  • 追加の処罰
    罰金だけでなく、場合によっては運転を禁止される期間が設けられることもあります。
    また、車両が押収されるリスクもあります。

無免許運転が適用されるケース

  • 有効な運転免許証を持っていない場合
    フィリピン国内での運転に必要な免許証を取得していない場合。
  • 運転免許証の期限切れ
    有効期限が切れた免許証で運転している場合も無免許運転と見なされます。
  • 国際運転免許証の期間超過
    日本で発行された国際運転免許証を使用し、許可される1年間を超えて運転した場合。

法的影響

無免許運転の違反記録は、フィリピンでの運転免許取得や更新時に影響を及ぼすことがあります。

記録が残ると、手続きが遅れるだけでなく、場合によっては取得を拒否される可能性もあります。

これらの情報を把握して、罰則を避けるためにもフィリピンでの適切な運転資格を確保しましょう。

まとめ、短期滞在なら日本で国際免許証を取得、長期から日本の免許でフィリピン免許を発行申請

日本の運転免許証を持っていれば、国際免許を発行して1年間は運転可能。

それ以上の滞在であれば、日本の免許からフィリピンで申請して、フィリピンの免許を取得。

旅行などではなかなか車を運転する機会はないかもしれませんが、ボラカイ島など、
離島をバイクで一周する、なんていう場合には国際免許があれば大丈夫です。

仮に免許を取ったとしてもマニラの渋滞を車で運転する自信はなかなかないです…

余談:トライシクルは購入、運転できるのか?

フィリピンで短距離を移動する場合には、非常に重宝する「トライシクル」は個人で取得できるのか?また運転できるのか?

結論としては、取得も運転も出来ます。あくまで自家用車ということでの利用になりますが、

バイクにサイドカーを付けてもらってオールドスタイルのトライシクルが完成。

費用としては、20万円前後が相場です。

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この記事を書いた人

フィリピンの役立つ情報を配信しています。

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