白いシャツに刺繍。ホテルやレストランで見かけるフィリピンの民族衣装。
最もポピュラーなのが「バロン・タガログ」「バロ・アット・サヤ」ですが、地域によって
いろいろな違いがあるので、それぞれの特徴を調べてみました。
目次
🏆 エリア別の代表的なフィリピン民族衣装
エリア | 男性の衣装 | 女性の衣装 |
---|---|---|
ルソン島(マニラ含む) | バロン・タガログ | バロ・アット・サヤ |
ビサヤ諸島(セブ島含む) | バロン・ビサヤ | キモナ & パタディヨン |
ミンダナオ島(ダバオ含む) | バロン・ミンダナオ、マロ、トライバル衣装 | バジュ・クルン、各民族の伝統衣装 |
フィリピンの3地域(ルソン島・ビサヤ諸島・ミンダナオ島)における代表的な民族衣装(男女別)
フィリピンは多民族国家であり、地域ごとに異なる民族衣装が存在します。それぞれのエリアで特に代表的なものを男女別に紹介します。
🏝 1. ルソン島(Luzon)
特徴:
フィリピン最大の島であり、首都マニラがある地域。スペイン植民地時代の影響が強く、フォーマルな民族衣装が普及。
👨 男性:バロン・タガログ (Barong Tagalog)

- 概要: 透け感のある長袖シャツ型のフォーマルウェア。
- 素材: ピニャ(パイナップル繊維)、アバカ(バナナ繊維)、シルク。
- 特徴:
- シャツの前面に刺繍が施される。
- ズボンの上から着用し、タックインしない。
- 着用シーン: 結婚式、公式行事、ビジネス。
👩 女性:バロ・アット・サヤ (Baro’t Saya)

- 概要: ブラウス(バロ)+ロングスカート(サヤ)で構成される伝統的な女性の衣装。
- 素材: コットン、ピニャ、シルク。
- 特徴:
- シンプルで日常的にも着られるデザイン。
- レースや刺繍が施されることが多い。
- 着用シーン: 文化イベント、セミフォーマルな場、伝統行事。
🏝 2. ビサヤ諸島(Visayas)
特徴:
中央フィリピンに位置し、スペインの影響を受けながらも独自の伝統を持つ地域。
👨 男性:バロン・ビサヤ (Barong Bisaya)
- 概要: バロン・タガログに似ているが、よりカジュアルで短めの丈。
- 素材: コットンやジュート(黄麻)。
- 特徴:
- 開襟デザインが一般的。
- 刺繍が少なめで日常着としても着用可能。
- 着用シーン: 祭り、日常生活、特別なイベント。
👩 女性:キモナ & パタディヨン (Kimona & Patadyong)
- 概要: 短い袖のブラウス(キモナ)+ロングスカート(パタディヨン)。
- 素材: コットン、シルク。
- 特徴:
- キモナは透け感のある素材が多い。
- パタディヨンはストライプやチェック柄が多く、巻きスカートの形状。
- 着用シーン: 祭り、ダンスパフォーマンス、伝統行事。
🏝 3. ミンダナオ島(Mindanao)
特徴:
イスラム文化の影響を受けた民族が多く、カラフルで金糸を使用した衣装が特徴。
👨 男性:サヤ・スル (Saya & Sul)
- 概要: イスラム系民族(マラナオ族、タウスグ族)が着用する伝統衣装。
- 素材: シルク、サテン、金糸織物。
- 特徴:
- ゆったりとしたシャツとズボンの組み合わせ。
- 頭にターバン(タクシル)を巻くこともある。
- 着用シーン: 結婚式、イスラムの祭典、公式行事。
👩 女性:ランタップ (Landap)
- 概要: マラナオ族の伝統的なローブで、金糸刺繍が施される。
- 素材: シルク、金糸。
- 特徴:
- 鮮やかな色彩(赤、青、緑、金など)。
- スカーフやベールとセットで着用することが多い。
- 着用シーン: イスラムの祭典、結婚式、フォーマルイベント。
フィリピン伝統衣装と概要と歴史
- フィリピン民族衣装とは何か?
- それぞれの衣装の起源と歴史
- 衣装の特徴、象徴、意味
- フィリピン文化における衣装の役割
- 各時代の衣装と社会状況、文化変化の関係
- スペインやアメリカの植民地時代の影響
現在の服としての実用的な情報
- 衣装の購入場所、価格帯
- 衣装のレンタル、製作
- フィリピン民族衣装を着る際の注意点、マナー
- フィリピン民族衣装に関するイベントや展示情報
- 観光や祭りでの衣装の着用
- 他の東南アジア諸国の民族衣装との比較